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「はっぴいえんど」再結成 との報道が(2002.04.06 記)

2002年4月6日(土) 付けの『スポーツニッポン』の27面に「はっぴいえんど」再結成と報じられている。本当に再結成するのだろうか?

artmaniaがこの記事に接した経緯はこうだ。 午前7時過ぎにテレビの情報番組の新聞をチェックするコーナーを見ていると、上記紙面が紹介された。

「風街ろまん」のアルバムジャケットが掲載され、「はっぴいえんど」再結成 との見出しが読める。

ところがMCのコメントは、「はっぴいえんど」のトリビュートアルバムが制作され発売されるといった内容であり、再結成についての言及はなかった。

artmaniaは、すぐさまコンビニエンスストアに走り、スポーツニッポンを購入し、紙面に目を通す。

そこに報じられている内容とは、こうだ。

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5月22日に、70年代「和製ロック」の元祖である「はっぴいえんど」の先見性を再検証するために所属レコード会社の垣根を超えて参加したアーティストによる「はっぴいえんど」のトリビュートアルバム「HAPPY END PARADE〜tribute to はっぴいえんど〜」が、ビクターからリリースされる。

参加アーティストは、山下久美子氏、スピッツ、MY LITTLE LOVER 等20組で1曲づつカバーし、全20曲2枚組のCDとなるが、「はっぴいえんど」オリジナルメンバーが企画に賛同した。

オリジナルメンバーのうち、

細野晴臣氏は、参加アーティストのオーディションを担当し、また「しんしんしん」の演奏に参加

鈴木茂氏は「花いちもんめ」でギタープレイを披露

松本隆氏は、CDジャケットのコンセプト、アルバムタイトルの決定などの役割を果たす。

大瀧詠一氏は参加しなかった

とある。

また、「はっぴいえんど(トリビュートアルバム)なら参加したい」との要望が殺到したため、20曲が1年がかりで製作されたこと。

発売元ビクターによると、きっかけは「喫茶ロック」と呼ばれる音楽傾向が若者の間で流行し、そんな中、「はっぴいえんど」がクローズアップされたこと。

「風をあつめて」がポカリスエットのCM曲として再び脚光を浴びたこと。

そして、カバー競演した山下久美子氏やスピッツのお礼の言葉も報じられている。

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artmaniaは思った。

再結成とは、解散した集合体が再び集い、志を(例え、一時的ではあっても)同じとすることではないか、と。

この場合は、再結成とは「はっぴいえんど」のメンバー全員が参加してライブ演奏や、レコーディングをすることではないか。

つまり、今回のトリビュートアルバム製作は再結成とは言い難い。

大瀧詠一氏は参加しなかった、としか報じられていないが、大瀧氏はこのトリビュートアルバムについてどのように思っているのだろう?

かつて、ムーンライダーズのトリビュートアルバムのリリースが延期されたことへの言及を求められた鈴木慶一氏は「その件は僕らがとやかく言うことではない」と発言された。

そもそも、トリビュートアルバムの製作に、その対象となるアーティストが携わるべきではない、とartmaniaは思う。

いや、それよりもこのアルバムの場合、

細野晴臣氏が参加アーティストのオーディションを担当し、

松本隆氏が、ジャケットのコンセプト、アルバムタイトルの決定などの役割を果たしているのであれば、もはやトリビュートアルバムとは言えないのではないだろうか。

自分たちに敬意を表する人達を自分たちで選び

その貢ぎ物の形状を自分たちで決める。

なんか変だ。とても変だ。

トリビュートアルバムといった表現にこだわらなければよいのではないだろうか?

 

artmaniaは考えた。

そこで、artmaniaは考えた。

このような表現はどうだろう?

すなわち、

はっぴいえんどオリジナルメンバーが演奏に参加、また監修し実現した複数アーティストによるはっぴいえんど楽曲集

あるいは、

人気アーティストと、松本隆、細野晴臣、鈴木茂のコラボレーションがついに実現!!

今、甦る伝説のはっぴいえんど、全20曲2枚組CD !

というところで、どうだろうか? 表現に一点誤りもないと思うのではあるが。

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上記に記載した内容に関するご意見は、artmania@air.linkclub.or.jp まで。

 

スポーツニッポンの記事の詳細は http://www.excite.co.jp/News/entertainment/story/?nc=20020406TYCB0.003&nd=20020406000000&sc=en&dt=new で。

 

なお、「HAPPY END PARADE〜tribute to はっぴいえんど〜」の収録曲およびアーティストは以下の通りです。

収録曲

アーティスト

Disc)1 1

はいからはくち

小西康陽

2

空いろのくれよん

曽我部恵一

3

12月の雨の日

スピッツ

4

抱きしめたい

Jim O'rourke featuring オリジナル・ラヴ

5

あやか市の動物園

くるり

6

風来坊

デイジー

7

無風状態

BLACK EYE'S RIVER (浜崎貴司+高野寛+TOKIE)

8

いらいら

空気公団

9

暗闇坂むささび変化

つじあやの

10

氷雨月のスケッチ

Hiroko & Mother Ship Jam

Disc)2 11

春らんまん

永積タカシfrom SUPER BUTTER DOG

12

風をあつめて

MY LITTLE LOVER

13

花いちもんめ

青山陽一+鈴木茂 

14

相合傘

山下久美子 & Soul Lovers meets佐藤博

15

はいからはくち

Leyona

16

夏なんです

キリンジ

17

氷雨月のスケッチ

Sons Of (片寄明人 from GREAT 3+John McEntire from TORTOISE)

18

しんしんしん

キセルmeets細野晴臣

19

さよならアメリカ さよならニッポン

WORLD STANDARD(鈴木惣一朗)meets KAMA AINA(青柳拓次)

20

春よ来い

航空電子

「HAPPY END PARADE〜tribute to はっぴいえんど〜」に関するビクターからの詳しい情報はhttp://www.jvcmusic.co.jp/speedstar/hattori/hattori.htmlでご覧になれます。


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