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星空朗読コンサート
「ラジオスターレストランへようこそ」
【2002年10月5日開催
於)山梨県立科学館 スペースシアター】
2002年10月5日、甲府市にある山梨県立科学館スペースシアターに於いて
プラネタリウム番組「ラジオスターレストランへようこそ」が初上映された。
これは、寮美千子氏の著作「ラジオスターレストラン」（1991年パロル舎刊）を元にプラネタリウム番組として制作された25分に及ぶ作品。
会場には補助椅子が用意され、定員を超えた200余人が鑑賞した。
また、「ラジオスターレストランへようこそ」の上映に引き続き
寮美千子氏によるリーディングライブが、ギタリストの本多信介氏とのコラボレーションによって演じられた。
そのリーディングライブは、
天空であるプラネタリウムが
甲府の風景〜日の入り
から
甲府の夜景〜満天の星
へと移ろう なか
リーディング
水をたたえた秋の星座たち
ほしがうたっている
Voice 銀河の船 （星の海）
Voice おやすみなさい
とが続いた。
僕は、甲府の街が暮れなずんでいくさまをぼんやりと、うっとりと眺めながら満ち足りた気持ちで一杯だった。
やがて、客席を星々が巡り始めると、僕の隣に座っていた4人連れの家族の5、6歳の娘さんが
「ママの・・・もお星様で光っているよ」といっているのが聞こえてきた。
彼女も、そのご一家も満ち足りた時を過ごしているのだと、僕は思った。
そう、僕は・・・、
寮氏の明瞭な、言葉のひとつひとつを大切に発する思いと、
本多さんのギターが醸し出す音色（おんしょく）が、視界一杯を取り巻く
プラネタリウムに包み込まれ、また、プラネタリウムを包み込み
広がりながら遠ざからない、声と音と光と闇に抱(いだ)かれて、この空間でしか
味わえないライブというものを体験することができたのだった。
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ありがとうございます。寮さん、本多さん、そしてスタッフのみなさん。
あらためて感謝を述べる次第です。（2002年10月9日 記）
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（徒歩でスペースシアターに向かう途中みた夕暮れの甲府の街並みは、リーディングライブで再現された）
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