|トップページに戻る|  | 日本語ロックのメインページに戻る|


10月11日の日曜日に、父さんとおおたか静流さんのコンサートに行きました。コンサートは立川のきょういくかいかん、でありました。

ぼくは、きょ年の夏に父さんと「鉄塔武蔵野線」という映画をみました。

おもしろい映画でした。小学生がふたりで鉄塔をじゅんばんに1番鉄塔まで自転車で追いかけるお話でした。

横で見ている父さんを見るとときどき、泣いていました。

父さんにはそのことを聞きませんでした。

 映画をみたあと父さんは、えいきゅうきかんのことを話しました。父さんが小学生のとき、自転車を走らせると、電気がおきて、電とうがつくので、その力でモーターを回して自転車を走らせたら、走りっぱなしになると思って実験をしたそうです。でもうまくいかなかったっていいました。うまくいったらえいきゅうきかんだけど、それはぜったいむりなそうです。

熱りきがく、とか、まさつけいすう、とか 父さんはむずかしいことをいいました。ぼくには、わかりませんでした。

おおたか静流さんは映画のなかでながれる歌を歌ってます。 

サヤドリームという歌です。ながれるような歌です。

サヤというのは、ぼくとか、わたしのことだって、父さんが教えてくれました。マレー語だそうです。

父さんと、母さんがしんこん旅行でいったことがあるバリ島はマレー語ではなしていて、しんこん旅行に行く前に父さんは母さんといっしょに、マレー語を勉強したので知っているといいました。あなたはアンダーで、好きはスカカだそうです。

サヤ スカカ アンダー は 父さんはぼくがすき という意味だそうです。 父さんは母さんがすき というのも同じそだそうです。

でも、コンサートでは歌われませんでした。いちど、コンサートが終わって、またはじまるまえに、父さんが「こんどこそサヤドリームを歌うよ」といったので、まっていました。でも、ちがう歌でした。ざんねんでした。

立川の駅で父さんが「また映画かコンサートがあれば会えるね」といいました。僕は「そうだね」といいました。そのあと、僕は電車にのって、ひとりで帰ることができました。

 

(注・このお話はフィクションです)


|トップページに戻る|  | 日本語ロックのメインページに戻る|

 

ご感想はこちらまで
artmania@air.linkclub.or.jp